浄土

町田康「浄土」

町田康といえば猫関係のエッセイしか読んだことがなかったので小説も読んでみることにした。これは短編集。

とにかくどれも「なんじゃそりゃ!」というような破天荒なありえない物語ばかり。
笑っていいのかよくないのか・・・ユーモアと毒がある独特の世界。

「俺はすごい」とやたら自信満々にいう男の一体何がすごいのか?を追求しに行く「あぱぱ踊り」、
中野駅前に謎の巨大怪獣が現れて大混乱がおこる「ギャオスの話」、
古事記にあるような古代神話世界で、言った言葉がすべて実現する「一言主」の神様が現れ、古代にはなかったものの名前を口にするたびにいろんなものが現れ、ゴミだめみたいになってしまうという「一言主の神」。
どれもギャグなんだかマジなんだか分からない話が面白い。
「一言主の神」 なんて古文調で物語が始まったと思ったら登場人物(神様とか天皇とか)は大阪弁だし、一言主が出現させる雑多なものは下駄に始まって、スコーピオンズのLP、首都高、SHIBUYA AXまで出してくる(笑)
そんなのが古代にあったら大変だわ(^^;

想像力をフルにつかってシュールな世界を書いたような作品ばかりでおもしろかった。

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